音楽教室 響

当教室講師がシニアレッスンに思うこと

当教室は個人レッスンですので、シニアであろうとなかろうと、その生徒さんのレッスン目的やレベルに合わせてマンツーマンの指導を行います。

ですので、本来であればシニアコースを作る必要はないのですが、あえて、「シニアチャレンジコース」と「シニアゆっくりコース」と明示しています。

あえて、わざわざ2つのコースを宣言したのには、世の中一般のシニアレッスンのイメージや実情とは一線を引いたシニアレッスンを提供したいという当教室講師の思いがあります。



シニアには演歌・唱歌・クラシックを与えておけばよい? 

シニア向けの楽譜がいろいろ発売されていますが、収録されている曲は、演歌(昔の歌謡曲)・唱歌(童謡)・クラシックであることが多いです。

最近は、多少工夫して比較的最近の曲を載せているものも出てきましたが、まだまだ演歌・唱歌
・クラシックが主流です。

ひと昔前(大人の音楽教室ができ始めた30年くらい前?)であれば、その当時のシニアのお好みがそうでしたので、それでよかったかもしれません。

しかしそれから30年が経ち、30年前のシニアとは違う音楽を聴いてきた方々がシニアになっています。洋楽ロックやポピュラー、今も現役のベテランアーティストから最近のアーティストまであらゆるジャンルの音楽を聴いてきた、多感で知識豊富な世代です。

その方々に、30年前と同じような音楽を与えておけばよいと考えるのは、今のシニアに失礼だと思っています。


事実、老人ホームのレクリエーションなどで、自分が好きではない音楽を与えられ、楽しめない方々が出てきているそうです。

 

おしゃれで向上心があるシニアに、素敵な音楽を伝えたい 

もちろん、最初から今時の複雑なリズムの曲は弾けません。
導入に向いているシンプルで基本的な構成の音楽は、やはり昔の音楽であることが多いです。

そのため、最初はもしかしたら本意ではない曲でのレッスンになるかもしれません。

しかししばらくしたら、自分が育ってきた世代の音楽や、今時の曲、自分が弾きたい曲にどんどんチャレンジして欲しいですし、弾けるように指導したいと考えています。


また、シニアの方はみんな地味な服を着て、団体で(正直かっこいいとは思えない)認知症対策体操をしていればいいとは思っていません。必要な方もいらっしゃるとは思いますが、自分の方向性と違うと思う方も一定数いらっしゃると思います。
(私がその体操が必要な時期になったら、ひとりで隠れてやります(笑))

そんな、まだまだおしゃれしたい、きれいでいたい、クオリティーの高いものに触れていたいという人生観を持つシニアの生徒さんが、「ポピュラー音楽をピアノ弾く」という宝物を手にするお手伝いを致します。

 
 

とはいっても、心身の事情もありますので 

とはいっても、たとえチャレンジコースでも、スパルタレッスンをするわけではありません。

シニアの方には、心身のいろいろな事情があるかと思いますので、ゆっくりペース・マイペースを希望する生徒さんも多いと思います。

心身の事情に合わせての希望ペースを講師に伝えていただくため、「チャレンジコース」と「ゆっくりコース」という言葉を用意しています。

ご自身にあったコースをお選び頂き、事情が変わった場合はコース変更を希望してください。そして、素敵な音楽と長くお付き合い下さい。


最近のコロナ禍の中で、できるだけ精神的に安定するには、「家の中にどれだけ好きなこと・楽しいことがあるか」だと痛感しています。

ピアノは家の中でも1人でも弾けます。時期が来たら外に出て誰かと一緒に演奏することもできます。

おしゃれかっこいいものに触れる、素敵な時間を過ごしてみませんか?
微力でありますが、素敵な時間作りのお手伝いをさせていただきます。



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