【コラム】大人が音楽の教養を幅広く身に付けるには?

こんにちは!代表のしばやまです

 
プロフィールにも書いていますが、私は現在大阪芸術大学通信通信教育部 音楽学科の4年次に在籍しています。

目的は高等学校教諭1種免許状(音楽)の取得です。
教員免許取得後に卒業を目指すのかどうかはまだはっきり決めていないので、免許取得に必要な科目を優先し、時々は興味(と実益)がある科目を受講しています。
 

おかげさまで、教員免許取得まであと6単位となりました。
あと必要なのは、音楽科指導法Ⅰ(4単位)と指揮法(2単位)の2科目です。

8月下旬に音楽科指導法Ⅰのスクーリングがあるので、仕事と並行してその準備に追われているのですが、その事前準備が今までで一番大変!
 
「教育指導案(略案)」と「ワークシート」のセットを4種類作成して持参する必要があります。
ここを読んでいる方の中に教員免許をお持ちの方がいらっしゃれば、「ああ、あれか」と分かっていただけるかもしれません。要するに「生徒に何を習得させる目的で何をさせ、どう評価するか」の計画書です。

 

そんなわけで、実際の音楽の教科書(2つの出版社分)など、たくさんの資料に囲まれ、インターネットも駆使して指導案作りをしています。

戸塚区ピアノ教室|大人が音楽を広く学ぶには
資料のごく一部です

 

大人が音楽の教養を効率よく身に付けるには?・・・学校の教科書!

前置きが長くて失礼しました。
教育指導案を書くために中学の音楽の教科書を見ていて思ったことがあります。
 

それは、

大人が浅く広く、効率よく音楽の教養を身に付けるには、教科書を読むのが良い!

ということです。
 
 

流石に小学生の教科書は読まなくてもよいですが、今まであまり音楽に縁がなかった方、学校で学んだことの記憶に自信がない方には、中学の教科書がおすすめです。さらに深く学びたい場合は高校の教科書を読み進めるとよいでしょう。
 

学校を卒業してからかなり時が経っている方の場合(私もそうです)、今の教科書を見るとおそらくびっくりすることでしょう。

昔の教科書は歌や合唱の楽譜やリコーダーの楽譜が殺風景に並び(!)、クラシックの作曲家やクラシック年表、楽典の説明がこれまた殺風景に並んでいます。かゆいところに手が届く丁寧な解説もありませんし、面白そうでもありませんでした。
そもそも扱っている曲はクラシックや唱歌が中心。邦楽も少し扱っていた記憶があります。どちらにせよ、いかにも「学校の(説教くさい)音楽」というものだけでした。
 

ところが、今の教科書は違います!
表紙や紙面は魅力的なフルカラー。学ぶ題材の中に挿入されている解説は丁寧ですし補足資料も充実。「補足資料は〇〇ページ」など、本を読み進めていて迷わないような配慮がすごい。一言で言うと「親切」。生徒が音楽に興味を持つように工夫された紙面作りになっています。
 
加えて、何気に結構踏み込んだ内容を扱っているのです。専門家ではない一般の大人が読めば、十分レベルが高く読み応えがあります。

音楽鑑賞1つを例にとっても、昔は単に1曲聴いて感想を書いて提出する位だったのが(事前にどんな曲かの説明くらいはあったかもしれませんが)、今の教科書は、曲の時代背景、曲ができた背景、歌詞の意味、曲の構成、〇〇の部分に注目して聴き、どう感じたか、どう評価するか・・・など、ワークと共にかなり細かいことを学ばせます。
(一般的な中学生が消化できるのか心配なレベルですし、教師も昔より仕事量が増えているだろうなと心配になります。)
 

そして一番違うのが、扱っている音楽ジャンルの広さです。
今はそれなりにポピュラーやポピュラー寄りの楽曲も扱いますし、一覧表まで含めれば世の中の主なジャンル全部を扱っています。
(お見せできませんが、ジャンル説明の図が秀逸です)
歌舞伎・文楽・義太夫など、日本の音楽や和楽器なども一通り扱っています。

固い昔ながらのクラシック作曲者や演奏家だけではなく、今時の方もたくさん載っています。
クラシックなら反田恭平さん(ピアニスト)や、山田和樹さん(指揮者)などの旬の若手が載っていますし、日本のポピュラーなら美空ひばりさんから松任谷由実さん、宇多田ヒカルさん、サカナクション・・・
洋楽だって、往年のアーチストからヒップホップ/ラップまでなんでもあり。

これって、大人が浅く広く教養を身に付けるのに最適だと思いませんか?


教科書は医療に例えたら標準治療

医療には、エビデンスに基づき現在利用できる最良の治療である「標準治療」と、可能性とリスクが共存する「最新の治療」がありますが、教科書は、医療に例えたら「標準治療」のようなものだと思います。

内容について厳しいチェックを受け、合格して始めて検定済教科書として生徒たちに届けられるわけです。誤字脱字もまずありませんし、内容的にも信頼できるものだけを載せています。こんな素晴らしいものを利用しない手はありません。
 

教科書は本来生徒が学校で使うものですので、大人が手に入れるには有料です。自分で購入する必要があります。
有料ですが、他の書物を買うことを思えば驚くほど安いです。

Amazonでも購入できるのですが、私はこちらのサイトから購入しています。

広島教販
https://hirokyou.jp/?mode=srh&cid=2103406%2C0&keyword=%C3%E6%B3%D8%A1%A1%B2%BB%B3%DA
(最新のものだけですが、こちらのほうがお安く手に入ります)

(当教室の生徒さんは、お声を掛けていただければ教科書をお見せします)

  

音楽だけじゃない。教科書を使った学び直し

教科書を使った学び直しは、音楽以外にもおすすめです。

中高生の時には暗記科目でしかなかった※社会科などは、大人になった今、公民や地理は生活に直結しますし、歴史も知性教養として必要性をひしひしと感じます。
教員免許が無事取得できたら、次は社会科の教科書を読んでみたいと思っています。
(社会科の教員免許?絶対取りません!笑)

そして!私が個人的におすすめするのは、

家庭を学ばずに卒業した年代の男性と、技術を学ばずに卒業した年代の女性に、技術家庭の教科書をおすすめします。
何かあった時に、年齢を重ねてから困りたくないですよね。

私も技術を学ばずに卒業した世代。
知識がないために危ない行動をしないように、はんだ付けやちょっとしたDIY、電気などの知識を付けていたいと思っています。
(実は、すでに技術家庭の教科書は持っています)

※個人の感想です

 

お気軽にお問い合わせください

お問い合わせこちらから

-コラム