代表講師のしばやまです。
シニア世代の習い事について、気になるYouTubeを見つけました。
【悲報】"習い事"で老後がめちゃくちゃに…やらなきゃよかった 口コミ30選
https://youtu.be/BwSbRlbzsd0?si=W4XDEPJEC6DXqV7l
よろしければ、冒頭のほうだけでもごらんになってみてください。
「老後の楽しみや趣味を持ちたいと、夢を持って習い事を始めてみたら思っていたのと違っていた」という切ないエピソードが30個紹介されています。
この30個の想定外だった事態は、おおよそ次の3つに分類できます。
(1)無理をして身体を痛めてしまった。
(2)思ったよりもお金がかかってしまった。
(3)人間関係に問題があり、辞めざるをえなかった。
つまり、習い事の内容そのものに問題があるわけではなく、付随する別の理由によってあきらめなければならなくなっています。せっかく時間に余裕が持て、第2、第3の人生が始められると思っていたのにと思うと、大変残念な事態です。
では、ピアノのレッスンはどうでしょうか?
ピアノのレッスン(特に手前味噌ですが当教室のレッスン)では、(1)(2)(3)はどうなのかを検証してみます。
(1)無理をして身体を痛めてしまった。
ピアノはスポーツのように飛んだり跳ねたりはしません。ずっと歩くこともありません。運動のような怪我の確率は低い習い事です。
ピアノで痛める可能性があるのは、主に腱鞘炎を始めとする手や腕の故障。長時間練習をしたために腰を痛めるということはあるかもしれません。
身体を痛める可能性はゼロではありませんが、日常生活でのリスクとそれ程違いません。
(1日8時間練習しましたということであれば、もしかしたら激しく痛めるかもしれませんが、そんなに無理しなくてもよいです!疲れたと思ったら休んでください!)
違和感を感じたら練習を休憩、もしくは練習を終了することを心がければリスクが低い習い事です。
(2)思ったよりもお金がかかってしまった。
金銭的に問題がない方、やりたい事にはお金をかける!という方は、この項目を飛ばして(3)を読み進めてください。
最初はそれ程お金がかからないように見えても、始めてみたら思いがけなくお金がかかることが分かった・・・これもあるあるです。
・教材費や道具にお金がかかる(どうしても必要な場合と、良いものが欲しくなるの両方)。
・発表会やイベントなどで、会費・衣装・お礼等の出費がある。
・(3)にも関連するのですが、習い事仲間との交際費がかかる。例えばレッスンの後の食事は断りづらく参加してしまうなど。
老後は年金暮らしの方も多いでしょう。やたらにお金がかかる事態は避けたいものです。
一般的に、ピアノレッスンで必要な費用は主に次の5つです。
①ピアノ・電子ピアノ・キーボード等の楽器
②月謝
③教材費(主に楽譜)
④交通費等細かい出費
⑤発表会・イベントに関する出費
教室によってはその他にもあるかもしれませんが、特別な例なのでここでは省略します。
以下、①~⑤までについて、当教室の場合について説明します。
①ピアノ・電子ピアノ・キーボード等の楽器
必ずアコースティックピアノ(グランドピアノ・アップライトピアノ)をご用意くださいという教室もありますが、当教室はピアノ・電子ピアノ問いません。これから購入するのであればできればキーボードはお避け下さいという位で、NGではありません。
(流石におもちゃや紙鍵盤はご遠慮ください)
ご自身の予算や置き場所・使い方によって選んでかまいませんので、無理なく始めていただけます。ものすごく上達した場合、さらに上位の楽器がふさわしくなってくる場合もあります。その際、講師が上位の楽器の情報提供を行う場合もありますが、無理強いはいたしません。
初期費用がかかるものではありますが、一旦準備をすれば当面楽器にに関しては費用がかかりません。
>参考「よくある質問(FAQ)」
>参考「おすすめ電子ピアノ」
②月謝
月謝は教室によってさまざまです。内容・レッスン時間・月謝等を総合的に判断し、納得がいく教室を選択してください。
③教材費
ピアノ教室の主な教材は、教則本や楽譜です。楽譜にもよりますが、1冊1,000~3,000円位とお考え下さい。
(クラシックの輸入盤の楽譜はもっと高額ですが、当教室ではほぼ100%使いません)
そして、1冊は半年~1年、長いものであれば永遠に(?)使用できます。
上記は紙の新品を買った場合の目安ですが、最近は古書を買うことができるサイトも増えています。状態が良いものを選べば新品同様ですのでそのようなサイトを利用するのもよいでしょう。
また、1曲単位(1曲あたり数百円程度)で購入できるサイトもあります。
ピアノコースの方は楽譜以外の大きな出費はあまりありません。バンドキーボードの方は、やりたいことによって機械類が増える場合がありますが、これも生徒さんご本人次第です。
④交通費等細かい出費
遠くの教室に通えばまとまった出費となりますが、最寄りの教室であれば大きな出費にはなりません。
⑤発表会・イベントに関する出費
この項目が教室によって一番違いがある出費です。
発表会やイベントの参加が必須、もしくは参加しないとまずい雰囲気ができているという場合(大人は空気を読んでしまいますよね・・・)。多かれ少なかれ月謝とは別に参加費が必要になります。
当教室も以前は任意参加の発表会を行ったことがありました。しかし近年、生徒さんの方向性や事情の多様化に伴い、大人の皆さんに無理矢理同じ方向を向いてもらう発表会は現代にふさわしくないとの考えにより、発表会は催していません。
発表会やイベントの強制参加による出費はございませんので安心してピアノに取り組めます。
(3)人間関係に問題があり、辞めざるをえなかった。
これは、グループレッスンや他の生徒さんや参加者と絡む習い事の場合に起こりがちなことです。もちろん問題なく楽しく過ごせることもあるでしょう。こればかりは運です。
古参のボスがいるとか、上記に書いたように人付き合いが大変とか、若い人のペースについていけなかった、協業で何かを成し遂げるような習い事の場合のポジション争い、異性に言い寄られたなど・・・人と交わる以上はトラブルの種はつきものです。
「ただ○○がしたかっただけなのに、人間関係に問題があって辞めざるをえなかった」なんて悲しいですよね。
ピアノはどうでしょうか?
ピアノという楽器は、1人で音楽を完結させることも複数人の中で演奏することもできる楽器です。そして大抵の場合、ピアノは個人レッスンです。講師とさえ相性が合えば1人でもできる。ピアノのことだけを考えて取り組むことができます。
いざとなれば気の合う人と一緒に演奏することもできます。1人で弾くのか誰かと弾くのか?押し付けられることなく自身で選択できるのがピアノの良いところです。
シニアにとって、ピアノは上記に挙げたようなトラブルを比較的避けることができる習い事です。
当教室は個人レッスンを行っております。ピアノ以外の面倒なことを考えることなく、シンプルにピアノに取り組むことができます。
参考書籍

